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ダンコウバイは早春の花盛り

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 早春はバイカオウレンやユキワリイチゲなどの小さな山野草の花が盛りで、木の花はまだ花になっていない。早春の木の花のひとつが黄色いサンシユウだが、我が庭のサンシユウは今年は花は無し。樹形優先で剪定しすぎたか。
 里山で同じような黄色い花を見つけたが、花数が多く花の形がサンシユウとは違う。確認してみると、ダンコウバイのようだ。そんなに見かける木ではないが、早春に鮮やかな黄色を見せる印象的な木だ。木の背丈が高かったので、背伸びで手を伸ばしようやく撮影。
 クスノキ科クロモジ属の落葉低木・小高木。実や葉や材が白檀のような香りがあるので、壇香梅となずけたそうだ。関東以西の本州・四国・九州に自生。雌雄異株のようだ。

# by tabitohon | 2024-03-18 07:48 | カタクリの里 | Comments(1)

オキナグサの美貌は魔力か

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 里山の道際の斜面に咲いた,日本の山野草にしては例外なゴージャスな花姿。気に入りの野草のトップは白のヤマシャクヤクの清楚で、庭で毎年花が咲くが。
 山野草離れしていて気が引けたが、改めて観察するとただものでない迫力を感じた。光線の当たりが良くて半逆光。花の光背と光った細毛が花を引き立て、思いの他の絵になったと思う。
 キンポウゲ科オキナグサ属の多年草で、本州・四国・九州に自生。山地等の日当たりを好むようだ。草原や河川の土手の草刈りなどの管理が行われなくなったり、栽培用に採掘されるなどで激減。絶滅危惧種第Ⅱ類。
 全草に有毒物質を含み、触ると皮膚炎を起こすことあり。誤食すると消化器系の障害を起こし、重症化すると心停止するとか。綺麗な花に毒あり、か。


# by tabitohon | 2024-03-15 09:14 | カタクリの里 | Comments(0)

キバナミツマタの咲き初め

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 カタクリの里が開園したが、花はまだ少ない。少ないと言っても、このあたりの民家や公園に比べればはるかに賑やかだ。ここで良く目につくのはミツマタだが、蕾が膨らんでいるがまだ固いものが圧倒的に多い。 
 早くも満開になったものも稀にあり、黄色い花房に気を惹かれる。多くは花房の外周が黄色く咲いても、中央はまだ固い蕾だ。ようやく探した真ん中まで黄色く咲いた花房がこれ。日差しを浴びると黄色く輝いて迫力がる。株が沢山あるから、盛期は半月もあとか。園芸種だというが、赤い花の株もあるので、再登場を期待している。
 チンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木。中国南部やヒマラヤ原産で、室町時代に日本に来た。関西・四国・九州では野生化しているそうだ。和紙の原料で、日本紙幣の原紙に混ぜられ重要な素材になっているから、完全に日本に帰化していると言える。
 

# by tabitohon | 2024-03-12 08:52 | カタクリの里 | Comments(0)

ユキワリイチゲは関東では珍しい

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 名前は聞いたことがあるユキワリイチゲ、見るのは初めてだった。場所は城山の里山、今日からカタクリの里として4月後半まで500円の有料で開園する。幸い今日は全日晴天の予報で、花めぐりには絶好。
 ここではユキワリイチゲ・アズマイチゲ・キクザキイが見られるが、今は丁度見頃といえよう。他にもたくさんの草木の花が見られる予定だが、盛りは3月末から4月にかけてか。特に斜面いっぱいに咲くカタクリの群落は見応えがありそうだ。
 初めに訪れた時、名札の花を見たら半開きで筒状に花があるばかり。時期が早すぎたかと思ったが、次も同じ。わかったのは陽の光がたっぷり射さないと、満開に開かないということだった。
 何とか日当たりの良いところで全開に咲いている株を選んで撮影したのがこれ。訪れる時間と天候で陽当たりが変わるから、簡単に見たり撮れたりするものではない。薄紫色の色気があり、チャーミングだ。
 さて素性はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、地下茎で増殖する。近畿地方以西の本州・四国・九州に自生。関東ではなじみがないわけだ。川岸の竹やぶや林縁などに生えるそうだ。10cm程の花茎の先端に一個の薄紫の花をつける。

# by tabitohon | 2024-03-09 09:06 | カタクリの里 | Comments(0)

秩父紅(福寿草)は秩父固有種

秩父紅(福寿草)は秩父固有種_a0074562_08434239.jpg
 山野草の通販は盛んで、生育地が地方の固有種であっても簡単に安く手に入るようだ。経験的に言えば、庭や鉢植えで見自宅の気候に合わなくて絶滅してしまうことが多い。
 里山の様に樹林や広い土地があれば根ずくことが多いだろうし、植物園の様に管理が優れていれば定着する可能性が上がるだろう。今日の秩父紅はそんな条件を満たした城山の里山に植栽されたもの。

# by tabitohon | 2024-03-06 08:53 | 花巡り | Comments(0)