手術から半年、いや退院後半年が過ぎた。はじめに想像した
よりも回復はゆっくりだという印象だ。離島の旅行にも行った
し、何か出来ない事があるわけではないが、まだ体そのものが
気になる存在なのだ。
特に回復途上だと思いだすのは、風呂に入るとき。裸の体に
は切り開いた傷跡がくっきりと残っている。そのラインが当初
は真赤で痛々しかったが、最近は色が褪せてきた。
ただし体を洗う時に、この傷の上だけはそっとなぜるか、タ
オルは当てないようにしている。
そのタオルの話だが、傷の部分が過敏状態になってみると、
普通のタオル、ループ状に糸を起毛させた織の物は当たりが
きつすぎる感じ。
手ぬぐいのように起毛のない物が肌の当たりは良いのだが、
薄すぎてこれも扱いにくい。
以前書いた事があったか? 普通のまともなタオルは大き過ぎ
る感じなので、100円タオルなら小型かと買ってみた。これが意
外な作りで気に入った。
片面は長いループ状の糸の起毛があって、普通のタオルと同じ。
所が反対の面はほとんど分からない程度の短い柔らかい起毛で、
タオルと同じような肌触り。
布の厚さは普通のタオル並みで、手ぬぐいより扱い良い。もう
ひと月以上になるが、柔らか面は固くならず。これは勝れもの、
100円だよ!