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期待の雲霧仁左衛門2

 BS103の新時代劇ドラマに雲霧仁左衛門2が2月から登場し、3月まで全
8回の放送となる予告が出た。
 雲霧仁左衛門1は全6回の放送で先頃放送が終了したが、その見応えから
推察して2の出来栄えも期待満々だ。
 池波正太郎の代表作である鬼平犯科帳や剣客商売の作りは、物語の展開
の中に思わず引き込まれる人情の機微を散りばめてあるのが魅力。仕掛け人
藤枝梅安も同じく人情の機微を取り込んでいる。
 それに比べると雲霧仁左衛門は人情の触れあいを極力排し、主人公雲霧
仁左衛門と火付盗賊改めの長官阿部式部の対決に的を絞った異色の作品
のように思われる。
 原作の文庫本は上下2巻に分かれていて、先般放送のあった1部は上巻に
対応していた。原作に比べて放送作品はかなり色合いを押さえてあったように
思う。
 原作の下巻はまだ読んでいないが、放送中には読み切る事が出来ると思う。
前作は舞台が名古屋で、江戸の火付盗賊改めにはハンディキャップが大きく
雲霧に思い切り蹂躙される結果出終わったが、2の舞台は江戸にもどるようで、
互角の戦いが期待される。
 原作を読んでいないので結末は知らないが、その方が見応えがあるかもしれ
ない。
by tabitohon | 2015-01-29 05:15 | シネマ・演劇&DVD | Comments(0)
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