人気ブログランキング | 話題のタグを見る

キカラスウリ天国、江東区

キカラスウリ天国、江東区_a0074562_06115810.jpg
 昨年の今頃は、キカラスウリ探しで苦労の日々を過ごしていたものだ。薬草園にあるのは探し当てていたが、夜咲く花の情けなさ、薬草園が開園する時間には元気な花は見られない。アクセス出来る野外の情報を集める中、東陽町に住む知人からキカラスウリ情報がもたらされ、加えて暮れにはキカラスウリの根塊と真ん丸の実が届いた。それから夢の島近辺のキカラスウリの生育地の情報も。
 今年の2月、教えられたキカラスウリ生育地を訪問。冬枯れの葉っぱと木の高いところの丸い実を確認して、夏の撮影に備えていた。初夏には知人から新しいキカラスウリ情報が。今度の情報は東陽町に近い市街地の中。夢の島の界隈であれば病院の年に二回の検査通院の時に立ち寄れる便利さがあるが。
 そして先日国際展示場脇の病院を訪れたついでに知人に会って、キカラスウリ生育地に案内してもらう手筈が整った。今年の夏にしては珍しく猛暑が戻ってきた日の午後2時、新木場駅に自転車を引いて知人が現れた。
 暑さの中、連れ立って明治通りを北へ歩きながら探してみる。新木場を出てすぐの交差点を左へ曲がって、前回見まわった立ち木を覗いてみると、はるかに高い梢に去年の茶色に実と今年の青い実が着いていたが、高いところでは手足が出せず見物するだけ。
 明治通りを北へ向かい、東陽町のの曲がり角の手前で、金網塀に茂ったキカラスウリ株にいくつか遭遇したが、まだ花を咲かせていない若い株が多かった。中には花を咲かせた株も有ったが、採取はもっと夕方近くと思い通り過ぎた。
 交差点を東陽町方面に曲がった先に貨物線の踏切があって、ここが知人の推薦一位のキカラスウリ生育地。いきなり昨夜咲いた花の萎みかけた白がわんさかと目に飛び込んできた。近寄って見ればかなり花の形を残したものも交じっている。もう午後3時近いカンカン照りの中、まだこれだけ花の姿を残しているとは驚き。
 見渡したところ雄花ばかりで雌花が見当たらない。踏切を渡って線路沿いのフェンス脇の道を南に目で追うと、かなり離れた先にキカラスウリらしき株が。近寄って見ると、おお、なんと期待のキカラスウリ雌株。青い実も実っていて、大きいのは4^5センチにも育っている。いずれも花数はたくさんあって、今晩咲きそうな先端がほころびた花が沢山あってこれは期待できる。
 まだ日差しも高く暑いので、近くの店で一休みしながら歓談。4時が近くなったので、花の摘み取りに取り掛かる。バックには蓋付きのプラ容器を入れ込んであって、底に浅く水を入れておいた。雄花をメインに、雌花も3っつほど摘み取って入れて持ち帰った。
 帰宅したのは6時近かったが、一つの花がほとんど開いていたほかは、開花進行中。急いでシャワーを浴びて夕食を済ませてから撮影開始。それぞれの花はタイミングをずらせながら順番に開いて行く。花びらを取り巻く細い糸状の飾りが伸び切って、期待していた姿を見せた。やく1時間程で半分は開き、夜中までに先端の飾り糸が丸いままだった花は一つ二つだけだった。
 キカラスウリ摘み取り撮影問題は、これにて一件落着。


by tabitohon | 2017-08-31 06:24 | Comments(0)
<< 関ケ原、役所広司家康さすが 嬬恋村ふるさと納税考 >>