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紐付きレンズキャップの止め方

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 紐付きレンズキャップの話は、前にも数回は取り上げた。昔は自分でキャップに穴を開けて紐を通したが、今は紐付きのキャップが簡単に手に入る。それで片が着いているかと言えば、そうではない。キャップの紐をレンズに括り付けないといけないのだが、レンズの鏡胴には紐を結ぶような場所は無い。
 レンズの鏡胴に加工したり傷をつけないという事で、これまで輪ゴムやマジックファスナーを鏡胴にはめて、これに紐を通していた。輪ゴムは移動したり切れたり外れやすい。マジックファスナーは鏡胴にしっかり止まらず、ずるずる動きやすいうえに幅が広くなるのでレンズが扱いにくくなる。ふと閃いて、絶対に緩まない紐の結び方があるはずだと。その結び方で鏡胴に紐を結べば良いはずだと。
 早速調べてみたら、ハングマンズノットと言うのが出てきた。ムッと思ってその意味を調べたら、なんと絞首刑のロープに結び方だとある。いやな名前の結びだが、図解を見てみると何やら見覚えがある。なんということは無い、さんざん慣れ親しんだ釣り糸の結び方とそっくり。どうして思いつかなかったか。
 釣り針に釣り糸を結ぶ結び方は重要。せっかく掛かった大物を、針の結びがすっぽ抜けたりほどけたりで逃がしたら泣ききれない。昔釣り船で、船長が作ってくれた仕掛に大物が掛かったことがある。取り込む途中でふっと軽くなってしまった。普通は魚の口から針が外れて残るものなのだが、この時は針が無くて解けた釣り糸がひらひら。確認した船長が、顔を背けてしまった。
 さてその釣りの糸の結び方だが、外掛け結びと・内掛け結びと言うのがある。ハングマンズノットは外掛け結びと同じようだ。早速レンズの鏡胴で試してみる。多少コツはあるがきっちりと締まって緩まない。紐を掛けられる部分の幅が狭くても、紐は細いので掛けてしまえば邪魔にならない。紐は伸びにくいことが条件。釣りのリールに巻く道糸を使ったが、これは伸びが少ないのが取り柄の糸だからうってつけ。
 仕上がりの写真を載せてあるが、これで使ってみることにする。



by tabitohon | 2017-09-11 16:41 | PC&デジカメ写真術(ボタニカルフォトあ | Comments(0)
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