水中に咲く花で知られる梅花藻の花を見たのは、4月のクラス会旅行。三島にある梅花藻の里と呼ぶ梅花藻の繁殖施設だった。その後の調べでこの近くの源兵衛川に川幅いっぱいの梅花藻の生育地があって、花時には雪が降った様に白く埋め尽くされるという写真にたどり着いた。
梅花藻は水温15度が最適成育温度で、高くても低くても育たないらしい。西の方では鳥取県の本宮川、滋賀の米原市の醒の井・地蔵川等が高名ながらそこまでは足を延ばせない。
4月の三島で見たのは繁殖施設で自然感が無く、花も疎らだった。約ひと月弱経った今回のクマガイソウの旅で、再び三島を訪問。今度は源兵衛川の梅花藻をしっかり見学することにした。花も咲いているに違いないと期待の訪問だった。
勝手知った佐野美術館の駐車場に車を覆いて、源兵衛川に向かう。川なのに緩い坂を上った先にある。親水路は木立に覆われて川幅が細く、探す場所ではなさそうだ、
野鳥狙いのカメラマンhが居たので聞いてみた。少し下った先に梅花藻用の手入れをした場所があって、そこで見られるが花時ではないという。言われた先へ下ってみると、川幅いっぱいに浅いネットが仕込んであって、流れ下るごみを漉きとるようになっている。
その先で川幅が広くなって、ごく浅いフラットな川底となり、そこに筋状に梅花藻の群落がある。写真で見つけたポイントはここに違いない。さて期待の花だが、目立つほどには咲いておらず、目を凝らすとちらほら見える程度。
株の状態は期待通りだったが、花は肩透かしであった。花は周年咲くようだが、盛期は7月頃であるらしい。写真ではそのような姿が写っているので、再度夏休みに来てみるとしよう。