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切っ先

 製本というものは、なかなかこれでよしという事がない。
明日からは一世クラブの作品展だが、それに備えてボルネオ
を4冊仕上げた。その中で、又化粧断ちのヒントを得た。
 厚さ方向に切り込んでゆくと、どうしてもカッターを入れる
先端で少しずつ刃が逃げて、それが積み重なって切り込み
位置で垂直に切り込めない傾向がある。 気を沈め、丁寧にや
れば上手く行くのだが、焦ると駄目だ。
 そこで気が付いた。刃先を入れるときに切っ先を切断線の端
でなくて、切断線の途中まで下がった位置に入れたらどうだ。
これなら刃が逃げようが無いはずだ。内側を切った後で、先端
を切り離しながら切ってゆく。
 狙いは成功。厚さ方向に垂直に切り込みを入れる事が出来
易くなった。
 作品展は自分の作品以外に、看板や挨拶パネルの製作も
引き受けている。もう出来上がっているが、挨拶パネルは格段
の出来だと自己評価。
by tabitohon | 2007-07-02 05:27 | 全手作りの本 | Comments(0)
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