つい先頃劇場公開していたように思う映画だが、今回は
朝日新聞販売店の愛読者招待の自主上映に参加してきた。
戦争関連の記念日が多い8月上映と言うのはいかにもと言
う印象だ。
この作品も反戦という意味では賛成だが、訴えるものが
いささか散漫なように思えた。出口の無い海とは、人間魚
雷回天が素材だ。
他の反戦映画と趣が少し違うのは、志願によって回天へ
の乗務が決められた事と、描かれているシーンには戦闘
場面もないし、上官からの強制も殆ど無い事だ。しかも描
かれている主体は、主人公1人だけ。
それでも人間魚雷回天というものが、いかにも未完成で
複雑怪奇な操作を必要とするかということは、おぼろげな
がらも分かった。