さて今日登場のシロバナカンアオイは、里山の登り路の脇に名札が立っていて分かった。素性を調べるときに唯一出て来たのが2011年、昆虫写真家海野和男のデジタル昆虫記というブログ。2006年岐阜県の谷汲で偶然見つけた株を写したものがでてあったという。カンアオイはギフチョウの食草だ。 ヒメカンアオイというのはいくつもネットに登場。ただし花の形は同じだが色が淡紫色。シロバナというのが他にネットでは見見つけていない。 ヒメカンアオイというのはウマノクサ科カンアオイ属の常緑の多年草で、日本固有種。花は淡紫色とある。自生地は愛知・岐阜・長野・石川・富山・紀伊半島・広島・高知県に分布とある。広葉樹林の林床を好むという。他に記載を見かけないシロバナヒメカンアオイが城山の里山で見られる不思議は何だろう?
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by tabitohon
| 2024-02-26 11:19
| 花巡り
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その気候異変の中、待望のバイカオウレンをたっぷり鑑賞してきた。バイカオウレンの咲く場所を探したら、近場では薬科大とか高尾山野草園。調べる限り5・6年前はともに株に勢いがあって花盛りの盛況だっが、今は衰えて気息奄々。花が1輪2輪咲いた位の淋しさ。先日薬科大の薬草園を訪れて初めてバイカオウレンに対面したが、落胆のため息だった。 少し遠いが牧野富太郎記念館や大船フラワーセンターにはもう少ししっかりした株があるようだが、鉢植え庭植えの雰囲気で盛り上がらない気持ち。 そんな中、あると分かったのが城山の里山。飛んで行って対面できたので気が落ち着いた。生憎カメラを変えて慣れず、カメラの設定が不十分の上風が吹いて思った写真が撮れなかった。一週間おいて、カメラ設定を整え晴天の風の弱い日に再度訪問して結果良好。林床の蕾だった株も今度は満開になっていた。 写真は二回目の結果だが、。花の構造が変わっている。花びらの他に真ん中の雌蕊は了解だが、雄蕊らしいものの他に黄色い雄蕊風のものがある。実は花びらに見えたのはガク片で、黄色いのが花びらで蜜線が付いている。白いのが雄蕊で、真ん中の色の濃いとがった塊が雌蕊だそうだ。この黄色い雄蕊に見える花びらがバイカオウレンの魅力ある風貌を作り出している。葉は地表に平たく茂っていて 突き出した花茎の先端に花を咲かせるから、花が葉にうずもれることが無く良く映える。牧野富太郎が惚れた訳だ。 キンポウゲ科オウレン属の常緑の多年草。日本固有種で本州福島以南と四国の山地・亜高山等の針葉樹林の林床や林縁に自生する。西の方には大きな自生地があるようだが、関東には少ない。
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by tabitohon
| 2024-02-23 08:36
| 花巡り
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セツブンソウという小さな野草があるが、節分の日には中々まだ開花しない。近くの片倉城跡や東京薬科大にも少しあるが、数は少なく撮影アングルもとりにくい。今はやりのバイカオウレンんに似た花だが、バイカオウレン程には希少ではない。 今年初めて訪れた城山の里山には、感激するほどたくさん咲いていたが、あたらしいカメラにカメラ慣れをしていなくて思うように撮れなかった。そこでカメラ設定を治して再挑戦に出掛けた。 ところがそれまで晴天続きだったのが、曇りや雨勝ちに変わってしまい天気に振り回される始末。何とかチャンスをとらえて、思い切ったローアングルで花盛りを狙ってみた。もう少し低いアングルで手前の花を大きくしたかったが、手前に傷んだ花があってうまくゆかない。今年はこれまで。 ところでセツブンソウは、キンポウゲ科セツブンソウ属の球根を有する多年草の山野草。日本固有種というのにも着目。関東以西に自生。温帯夏緑林の林内や山すそを好み 、石灰大地を好むそうだ。現在絶滅危惧種第Ⅱ類。 #
by tabitohon
| 2024-02-20 08:35
| 花巡り
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近場で見られそうなのが東京薬科大の薬草園。買い換えたカメラに慣れようと、さっそく出かけてみた。 まず見つけたのがバイカオウレンの花一輪と開きかけの蕾ひとつ。以前は元気いっぱいで花盛りだったようだが、今年はわずか花二つ。他には殆ど花が無いこの時期野草観察路を一巡りしたが、あるはずのバイカオウレンが見つからない。 未練がましくバイカオウレンのところに戻ったところで、やってきた見学者に声をかけてみた。なんとセリバオウレンはこっちに咲いていると、その場所まで案内してくれた。尾根からのくだり道がっわかれみちになっていて、パスした方のくだり道に咲いていたのだ。 花茎20cm程の先端が沢山枝分かれして、賑やかに八重に見える花を咲かせている。花に見えたのはガク片とはなびらで、花びらは一重のようだ。雌雄同花で、中央の濃い色のとがった部分が雌蕊。 根茎の部分が下痢止め・健胃薬になるそうで、なるほど薬科大の薬草園にあるわけだ。なおここに見られるのはセリバオウレンとコセリバオウレンだそうだが、葉の形が少し違うだけで、花からは見分けはつかないようだ。
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by tabitohon
| 2024-02-17 09:42
| 花巡り
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他のねらい目の花もあったが、圧倒的に目を惹きつけたのがこのフクジュソウの株。丁度咲頃で花数も多く、実に見栄えが良い。時が経つと葉が大きく伸びて印象が変わるが、今は葉が小さく落ち葉に浮かんだ花が見事。 近場の片倉城跡公園にも何株かあるが、北斜面の奥で近寄れない。花がひとつふたつ咲く小株で比べ物にならない。鉢植えや庭植えのものに比べ、山地の落ち葉の上に咲くものが見応えがある。 キンポウゲ科の多年草で、北海道から九州に自生。ごぼう根は強い毒性で、間違って食べると命に係わるようだ。 #
by tabitohon
| 2024-02-14 09:03
| 花巡り
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